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確率・統計の参考書 [本]
以前にも確率・統計の参考書を紹介したことがありますが、今回はそれとは違う参考書を紹介したいと思います。 前にも書いたとおり、確率・統計には対象によってさまざまなレベルのものがあります。私が紹介するのは、基本的には「初めて学ぶ人」用です。こういったレベルの本は、既習者や上級者にバカにされることがよくあるのですが、初めて学ぶにはちょうどいいと思います。特に放送大学の学生は独習なので、こういった類の本のほうが向いているような気がします。 今回私がお勧めしたいのはこの本です。
タイトルはなんだか胡散臭い感じですが、最低限のことは書いてあるので、この本を何度も繰り返せば、中級程度の本を読める基盤ができると思います。 勉強する順番ですが、講義1(離散型確率分布)から講義4(ポアソン分布と正規分布)までを固めることがいいと思います。講義5以降はとりあえず置いておいて、講義4までをしっかり抑えることが重要です。もちろん、1回読めばいいというわけではなくて、何度も解きましょう。 講義4までが理解できたら、講義5・・・なんですが、講義5(カイ二乗分布、t分布、F分布)はそれほど細かくやる必要は無いと思います。カイ二乗分布、t分布、F分布というものがあって、どういった形をしているか、自由度というものがある、という知識を覚ええる程度でいいと思います。この辺は、こういった分布を使えることが大切で、厳密に理解する必要は無いと思います。 分布がどんなものがイメージできたら、講義6(データの整理)をさらっとやって、講義7(推定)と講義8(検定)をじっくりやる。 この本は講義8まであるのですが、講義5、6は浅く、残りは深くやるような計画が良いのではないかと思います。当然ながら、すべて深くやるのがベストですが、時間の関係上できないという人もいるので、効率的に行うためにはどこかを浅くする必要がありますからね。 畳み込み積分、大数の法則、中心極限定理を必ずしも深くやることは無いかもしれません。時間が無い人は、これらは内容だけ理解して、証明や、細かい計算は飛ばしてもいいと思います。個人的意見としては、面倒だとは思いますが、できるだけやった方がいいとは思います。 もう一つ面白そうな本があります。
これは、さらに初心者向けで、何の知識も無い人が読むような本です。この本は本屋でちょっとだけ見ただけなので、深いことは言えませんが、キャンパス・ゼミが難しく感じる人には合うのではないかと思います。ただ、萌え系なので、手に取るのは勇気がいると思いますが・・・。 確率・統計を勉強すると、最初は煩雑な計算ばかりで嫌になると思いますが、ある程度できるようになると非常に面白い分野です。私も勉強の途中で、まだまだ勉強しなくてはいけない人間なので偉そうなことは言えませんが、確率・統計の面白さは少しはわかっているつもりです。 注意! 確率・統計は微分や積分の計算がほとんどです。これらがわからない人は、微分・積分の勉強をしておくことをお勧めします。特に、部分積分や置換積分は確実に「使える」ようにしておいてください。 ウェーブレットと錯視 [雑記]
本日20時より、放送大学で特別授業「ウェーブレットと錯視」が放送されます。数学に興味のある人はもちろんですが、コンピュータに興味のある人にも向いていると思われます。といいつつ、私はウェーブレットに関してはあまり知識が無いのですが。 (8月8日に再放送があるので、見逃した方はそちらを) 新井仁之さんのサイト ベイズの定理 [雑記]
「確率・統計の基礎」の印刷教材20ページにある例題1.1をたいした計算もせずに説明したいと思います。必要な数学(算数)のレベルは、分数の掛け算と割り算ができることです。 AとBの二つの袋の中に赤と白の玉が5ずつ入っています。Aには赤が4個、白が1個。Bには赤が2個、白が3個。AとBを二分の一ずつの確率で選び、一つだけ玉を取り出します。これが赤であったら、選んだ袋がAであった確率はいくらかという問題です。 あらかじめ言っておきますが、厳密性は捨てているので、表現がよくないと思いますが、その辺はご容赦してください。 まずは視覚化して見てみましょう。 ![]() AとBは二分の一ずつなので、上のツリーの頭にその確率を加えてみます。 ![]() ここまで来れば答えが出たようなものです。赤を選ぶ確率は、4/10と2/10を加えた6/10です。一番右の上から一つ目と三つ目を足すだけです。そのうち、Aであった割合はいくらでしょうか。Aは4/10だったので、4/10割る6/10です。こんな感じになります。 ![]() もちろん、通分すれば2/3になります。印刷教材を見てください。答えが同じです。深く考えなくても、図で示せば簡単な計算でベイズの定理の問題を解くことができました。放送大学に限らず、ベイズの定理の問題は出題されやすいので、マスターしておきましょう。 補足ですが、最初の段階ではAを選ぶ確率は1/2でした。しかし、赤を選んだ後では2/3になっています。「玉を一つ取り出したら赤であった」という情報が入る前と後では確率が違うということに注目してください。情報を得る前の確率を事前確率、情報を得た後の確率を事後確率と呼びます。 /// 次へ powered by News Handler |
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